「ダ・ヴィンチ・コード」を読み出すと
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作成日時 : 2009/01/08 23:18
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弟から「ダ・ヴィンチ・コード」の話を聴くと、面白そうなので、早速文庫本3冊を借りて読み始めました。「ダ・ヴィンチ・コード」は数年前にブームになった小説で、映画ではトム・ハンクスが主演だったようです。パリのルーブル美術館館長のジャック・ソニエールが何者かに殺害され、その夜に会う予定だったハーバード大学の美術史学者のラングドン教授が司法警察から嫌疑をかけられます。被害者の孫娘のソフィーは司法警察で暗号解読の仕事をしていますが、祖父のダイイング・メッセージを知って、ラングドン教授と一緒に謎解きをしながら、逃走をするというストーリーです。
私はカトリックの修道会であるイエズス会が運営する栄光学園を卒業したため、キリスト教については多少の知識があります。また、大学のときは、後に国立西洋美術館館長を務める高階秀爾先生から2年間も西洋美術史のゼミを受けたという経験もあります。そのとき感じたのは、西洋美術史というものは推理小説のように謎解きが多くて面白いということです。「ダ・ヴィンチ・コード」を書いたダン・ブラウンは美術史に造詣が深いようですが、特にレオナルド・ダ・ヴィンチの名画に秘められた謎を解いていくという話には興味をそそられます。
「ダ・ヴィンチ・コード」には、「宗教象徴学」という言葉が出てきますが、これは「イコノロジー」つまり”Iconology”のことではないでしょうか?英語では、「アイコノロジー」と発音するのでしょうが、宗教画や神話画などで用いられるシンボルやアレゴリー(寓意)を解釈する学問です。有名な本では、エルヴィン・パノフスキーの「イコノロジー研究」があります。私も高階先生から、ニコラ・プッサンの「アルカディアの牧人たち」という作品についてわくわくするような講義を受けた記憶があります。ギリシャ・ローマの神話や詩との関係、画中の登場人物は誰なのか、ポーズの意味は何か、様々なものの意味は何か、ほかの画家が描いた同じ題材の作品との影響関係や相違はどのようなものかということを考えていくと、ミステリーを愛する私としてはたまらない魅力を感じます。
「ダ・ヴィンチ・コード」で描かれた内容がすべて史実かどうかは知りませんが、ミステリーと美術史が好きな私には惹きつけられる小説です。
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