橋本幸博研究室

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<<   作成日時 : 2008/06/19 23:04   >>

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 5限の環境工学では廃棄物について講義をしました。ケネス・ボールディングの「カウボーイ経済」と「宇宙飛行士経済」について復習をしてから、循環型社会では後者の経済モデルを採用することになると説明します。3Rでは、ともするとリサイクルばかりが重視されるようですが、肝心なのは入口のリデュースです。経済界では言いたがらないと思いますが、建築需要も自動車の需要も減らさなくては、地球温暖化対策は進展しないと思います。リサイクルする前にリデュースです。そして、経済構造のマテリアル依存を少なくするパラダイム・シフトが必要です。

 マテリアル・リサイクルが不経済なときは、サーマル・リサイクルということになりますが、これもうまく行くとは限りません。RDF発電のように、廃棄物を焼却して発電をしたり、熱回収をしたりすることは重要ですが、熱の受給バランスがうまく行かなかったり、「廃棄物の品質管理」をしないと、爆発事故が起こったり、発電量や発熱量が不安定になることがあります。また、昨日の日経で紹介されていた記事に、木くずによる発電をしていたところ、原油高により原料となる木くずが集まらないという話がありました。廃棄物でサーマル・リサイクルをしようとしたら、肝心の廃棄物が集まらないという皮肉な状況です。

 リサイクルをしようが、普通の生産工程を採用しようが、経済においては需要と供給のバランスがつきまといます。リサイクルに必要な廃棄物が入手できなかったり、リサイクル製品が売れなかったりしたら、リサイクルはうまく行きません。原油価格が高騰している現在、燃料にする木くずは高値で売買されていることでしょう。

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